一服の質

建築現場では、AM10:00とPM3:00に一服と称した休憩を取る事が多いです。
他の職種でも同じですが、お昼を挟んで2時間毎に休憩を取っています。

実は、自分は余り一服を取らないんですよね!
作業の途中で休むと、仕事の流れが止まってしまうのが嫌なんです。
だから他の職人と絡まない場合は、作業が一段落するまでは、まず一服をしません。
でも、現場全体が一服を取っていて作業が出来る雰囲気ではない時は休みますけどね。







十数年前までの建築現場・・・・・一戸建ての現場での一服は、大工の棟梁の前に
全ての職方が集まって、休憩する事が多かった。
そして、棟梁から今後の現場の進め方の話や、若い職人に仕事の仕方を教えてたりと、
常に、その現場の話が中心でした。

そう、今で言う「ツールボックスミーティング」や、「作業手順書の活用」などを、
親方や棟梁が中心となり、自然と行っていた気がします。







現在の建築現場・・・・・大手開発の分譲地やハウスメーカーの現場では、
職種ごとに分かれて、一服を取っているケースが目立ちます。
当然そこには、同じ現場を創っていると言う連帯感はありません。
自分の仕事が終われば他の職方の仕事は関係ないと言う、現場が多くなっています。
現場の中心であるべき大工も、単なる木工事だけの下請けなのですから、
仕方がないのかな?

そして一服中の話と言えば、競馬・パチンコのギャンブルや車や釣りなどの遊びの話し。
仕事の話が出たと思えば、ハウスメーカーや現場監督への不平不満。

しかも最近は、一服をしている時間がやたらと長い奴等が増えているように感じる。
30分以上・・・・・いや、一時間近くべちゃくちゃと喋っている者もいる。
今日の現場でも同様の奴等がいたが、はっきり言って仕事の邪魔!!
そんな話は、仕事後の飲み屋でしてくれ!




休憩なのだから、何を話しても自由なのでしょうが、作業時間を割いてまで一服を
しているのだから、もう少し有意義な話しに時間を使った方が良いと感じるのは
既に古い考えなのでしょうか?




何だか、職人の質の低下を感じてしまいます・・・・・。






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