暗中模索

昨日の現場で、久々に合った設備屋の社長がお昼の食事の時に聞いてきた。

「 どこか仕事のある建築屋、紹介してよ。 金払いの良いとこね。。 」

本気だか冗談なのかよく分からない話だが、少し笑いながら話すその姿に
何人もの職人を抱えている設備業者の経営者の厳しさが滲み出ている。




この不況下の元、御他聞に漏れず建築業界も不況の波にどっぷりと浸かっている。
大手、零細問わず、建築会社の破産・倒産は日常茶飯事の状況が続いている。
そして、その厳しい状況の波は、最終的に現場で働く下請け業者に押し付けられる。

支払い価格・単価の異常なまでのダンピングは当たり前。
支払い日の先延ばしや、不払いなど、末端の業者の苦悩は深い・・・




建築業界の、しかも今や斜陽業界になりつつあるガス業界の最末端に席を置く
自分にとっても、その厳しさは同じ。

先の社長とは違い個人事業者なので、従業員など背負っている者が少ない分
楽なのかもしれないが、今の時代の経営者としての舵取りの難しさは
身を持って感じている。

おかげ様で今は忙しく感じるほどの仕事を確保してはいるが、
それも2~3ヶ月先の分だけ。
その後はまだ何も、決まってはいない。
日々の仕事をこなしながら、次の仕事の受注を探る ( いや、他の業者と少ないパイを
奪い合うと言った方がよいかも。。。) と言った事の繰り返しの
自転車操業の状態。 安定とは無縁の生活です。









設備屋の社長がひとしきり話した後、小さな溜息をついて食事の席を先に立った。
下職の現状が垣間見えた時間。

どの業者の経営者も、今できる事を必死になって考え行動している。
しかし、経営の改善は難しい。

末端の業者の、暗中模索の日々は続く・・・・・・






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