現場の一服

現場ではAM10時とPM3時に一服(休憩)を取る場合が多いのだがҡ
一昔前に比べ、一服の時間が長くなって来ている気がする。

しかも最近は、業者毎に集まって一服をしている事が多いため、
他業種と話す事が、非常に少なくなって来ている・・・



今は業種が細分化され、現場自体がシステム化された組織のように、
ゼネコンやハウスメーカーが決めた工程に沿って進む為、
決まった業種としか絡まなくなっている。

その為、仲間同士だけで集まって話しをする事が多くなり、
いつも同じような話ししかしなくなる。
しかも、話しの中身は仕事の愚痴か、パチンコや競馬・・・
などの話しを長々としている人が多い。






十数年前の建築現場は、工務店の親方などが現場の職人を集めて一服していたものである。
その中で、現場のしきたりや、仕事の進め方、他の職人との仕事の兼ね合い、
そして、現場の危険箇所などを業種に関係なく教え話し合っていた。
今で言う、ツールボックスミーティングを自然に行っていたような感じである。

その頃の大工や他の職人さんに教えて貰った事は、今の自分仕事への取り組み方を
形成してくれたと思っている。




確かに、今の大手メーカーやゼネコンのシステムは建築工程が早いし、
合理的なのかもしれない。

ただ、同じ事を繰り返すばかりで、得る物も少ない気がする・・・




今と昔どちらが良いのか・・・こんな事を考えるのは親父に成って来たからかなää