無力感・・・

昨日起きた新潟県中越沖地震は、多数の死傷者を出す大きな被害を出してしまいました。
被害状況を伝える報道を見て、改めて自然の力の大きさ、そして怖さを感じます。
そして、今回の震災でも住宅の倒壊によって死傷した方が多数を占めました。



建築業及びライフラインであるガス事業に係わる者として、
生活の中心であり安らぎを与える空間である
「 家 」が凶器になってしまう事は非常に辛いです。

確かに今回は、古い家屋の倒壊が多かったですが、
今の耐震構造の住宅が大丈夫と言う保障は全くありません。

耐震と言っても、過去の震災のデーターをクリアする事を基準としており、
それ以上の自然の力が加わった時の耐久性は未知数です。

また、耐震偽造事件でも明らかにされたように、現場で基準通りに施工されているかは
・・・現場を見ている者としては疑問に思う事も多々あります。
(建築屋にガス屋が注意しても聞いてくれないし・・・)

実際に、住宅の建設基準の何十倍も厳しい基準で建てられているであろう、
原子力発電所にも被害が出てしまっています。





阪神大震災以降、耐震を謳い文句にした建物や防災システムが沢山出ています。
しかし、この12年間で本当にこれらは進歩したのでしょうか・・・
現実は、高い理論の耐震技術もコストの壁を超えられない( 超えさせない・・・ )
ように感じます。












家族を守る為の「家」を作っているはずなのに、TVに映る倒壊した家を見ていると、
強い無力感に襲われてしまいます。

そして、TVを傍観しているだけで何もしない自分の無力さも感じます・・・





何も出来ないですが、被災地の早い復興を切に願います。

そして、次ぎは我々の( 関東の )番なのかもしれません・・・