嘘とごまかしの先は・・・

牛肉の産地偽装や料理の使い回しが発覚した「船場吉兆」が、
ついに廃業しました。
老舗高級料亭の看板の下であぐらを掻き、食の安全や信用よりも利益追求を第一にした
経営陣により、全てを失う事になってしまった。

彼等は何故、廃業までに追い込まれたのでしょうか?
それは全て、ユーザーへの嘘とごまかし・・・・・・そして信頼の失墜。
利益を上げる為のコストダウンによる質の低下を、ユーザーに知らせずに嘘をつき、
高級=安全 と言うイメージを利用して、衛生や安全面をごまかして来た。
そして、そのツケが回って来てしまった結果が廃業に繋がってしまった。





このユーザーに対する嘘やごまかしは、彼等だけではなく私達自身の関係業種でも
行われてはいないだろうか?
どこかで、ノルマやコストダウンの為に小さな嘘をついてはいないだろうか?
工期や納期に間に合わせる為に、手を抜いてはいないだろうか?

そして、自らの仕事を考えた時、全くないといえるだろうか?

いや、全て清廉潔白な事業をしていてなお、多大な利益を上げている企業はないかもしれない。
今の社会は、正直すぎては利益を上げられないシステムになりつつあるから・・・






自分が係わってる建築業界を見ても、ここ数年の異常なコストダウンの強要により、
手抜きとも思える仕事をする業者も増えてきている。
このような業者は他よりも安く請け負い、短期間で終わらすことを重視して
作業を行っている。当然、仕事は雑である。
しかし大手の元請は、雑を分かっていながら利益の為に目をつぶっている。


また個人の職人にしても、会社が悪い、単価が安いなどと文句ばかり言っている者が多い。
文句の多い職人に共通するのは、ユーザーに立った視線での話しが欠落している事である。





確かに現在は、コストの支出が増大し、収入が減少している非常に厳しい状況である。
その厳しさは、経営者なら直の事である。
しかし利益を得る為に、嘘をつき続け、ごまかした作業をし続ければ、
船場吉兆ような結果を向かえる事になるであろう。


仕事で一番大事な事は「 信頼 」である。
信頼を得るのは長く難しい事であるが、壊れるのは容易い事である。
しかし、どんな時代にも信頼される仕事をすれば乗り越えて行けると思う。


今回のニュースを見聞きし、自分の仕事に対する姿勢を見直す事が必要だと考えさせられた。








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