ガス管の取り出し
年末ず~っと忙しくて、延ばし延ばしにしていた、
自宅の車庫部分のガス工事を、やっと行いました。
そこで、たまにはガス屋らしいネタを
皆さんは、宅地内に引きこまれている都市ガス管の遮断及び取りだし方法を
見た事がありますか?
一口にガス管と言っても、埋設管に一昔前に多く使われていた亜鉛メッキ製の鉄管は
現在は使用していません。
現在、宅地境~ガスメーターまでの引き込み部に使われている埋設ガス管は
ポリエチレン製のPE管が使われています。
このPE管は可とう性が強いため、地震・不等沈下などの地盤変化に強く、
酸・アルカリへの耐性が高いので、腐食しないと言う特徴があります。
実際の宅地境に引き込まれている、PE管の取り出しの工法です。
( ちなみに、我が家です ^^; )
宅地内に引き込まれたPE管。
この黄色いパイプがPE管。道路から宅地内に引きこまれています。
左に見えるワイヤーは、配管経路を調べる時に利用するロケーターワイヤー。
ガス遮断。( スクイズオフ工法 )
専用の工具( スクイズオフ工具 )により、PE管を潰してガスを遮断する。
今回は手動のスクイズオフ工具を使用していますが、油圧タイプもあります。
継ぎ手の融着。
宅内配管と引き込み管とを、EF継ぎ手を使用して接続。
接続はEF継ぎ手の電極に、EFコントローラー から電気を流し、継ぎ手に内蔵されている
電熱コイルが発熱する事により、継ぎ手とパイプが溶けて融着接合されます。
融着時の温度や電圧は、EFコントローラーにより管理されています。
ガスを流す。
気密試験確認後、スクイズオフ工具を外して、専用工具( コールドリング)により
潰した部分を戻して、ガスを流す。
保護シート。
宅内配管のロケーターワイヤーと接続して、パイプに保護シートを巻いて、
工事完了!
実際には、これ以外にも作業前・後のガスの漏洩確認作業や、安全確認作業など
多くの作業がありますが、簡単に接続作業だけを見せるとこのようになります。
最近の埋設ガス配管は、こんな感じです
工具ネタも、一つ・・・・
この工事で先日、購入したボッシュのセルフシャープニングブルポイントを
使ってみました。
さすがに、新品なのでハツリの速度は早いです。
手に来る震動も、少ないように感じます。ただ、このブルポの特徴なのか
新品でスムーズにハツレているからかは、分かりません。
一つ気になったのは、ブルポが角張っているので、コンクリートに
刺さってしまうと、引っ掛かって抜きづらい事がありますね。
これから使っていって、謳い文句の通りに耐久性が良ければ、
文句ないですけどね(^^♪
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