ドライバービット比較(1) ベッセル アルファビット

今回は、ビット最大手メーカーベッセルの多くのラインナップの中から、
アルファビットを取り上げます。
   

               ビットの比較方法はこちら
       http://plaza.rakuten.co.jp/sytpapa/diary/200705280000/
  





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ビット全体が、焼入れをしたような黒いグラデーションになっています。

溝部と軸部での2段階で衝撃を吸収すると書いてありますが、
他のトーションビットのように軸が細くなっていません。効果の程はどうなのかな





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         左が同社の一般的な形状のビット、右がアルファビット。

左のビットに比べ、刃先下の溝部が深くなっています。
また、刃先も途中からやや細身になっています。










(1)磁力のチェック。


      IMG_7061.jpg            IMG_7058.jpg
       新品時、7gまで。                10日間使用後、5gまで。

磁力は、強い方ではありません。また、使用後の磁力の低下もかなりあります。










(2)コースレッドの締め込み。       

    IMG_7040.jpg 

芯ブレが非常に少なく、インパクトの打撃による衝撃が驚くほど少ないです!
それと、ビットの剛性は非常に高く感じます。
軸部が細くなっていないのですが、トーション効果は実感できるほど高いです。
ビスがくい込んでいくと、まるでブレーキが効くような独特の粘りを感じます。











(3)ステンレスタッピングビスの締め込み。

刃先の精度が高い為か、ビットの浮きによるカムアウトは起こりづらいです。
ただ刃先の剛性が高いので、ビスが節など硬い部分に当たると
ステンビスが負けてしまう事もありました。
ネジ頭の潰れは、少ないと感じます。


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        左が新品のステンビス、右が約30回連続して締めたビス。











(4)鉄アングルへのドリルネジの締め付け。

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高い剛性と粘りのあるこのビットには、まさに最適な作業です!

穿孔時のブレや振動、ネジの着地時の衝撃が非常に小さいく、良い感じです。
他の数種類のビットとも比べてみましたが、この作業に感しては一番使い易いです。



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       20回の連続締め付けでも、ネジ潰れは殆どないです!










(5)総評

他のビットにはない高い剛性感、独特な粘りのある締め付け感など
好き嫌いがハッキリするビットだと思います。

自分としては、約2週間近く使用してみて非常に気に入りました。

どちらかと言うと木材へのネジ締めより、硬い素材へのネジ締めにアルファビットの性能が
より発揮出来るように感じます。

自分達のような設備関連業者に多い、コンクリートへのサドル取り付け作業では、
衝撃吸収力が高いので、ビット跳ねが少なく使い易いビットです。


ベッセルのビットは今まで色々と使用してきましたが、同社の製品の中では、
今の所、一番のお気に入りですޥ 













(6月9日追記) ビット刃先の磨耗

新品と、約2週間使用したビットの磨耗度の比較の画像です。



         IMG_7073.jpg
              左が新品、右が使用後。



それなりに磨耗はして角が丸くなっていますが、ネジへの食い付きの落ちもなく
耐久性は良い方だと思います。











  ベッセル アルファビット(マグネット入り) +2×65(2本)AL142065