ドライバービット比較(2) ANEX ウイングスリムトーションビット
今回は、ベッセルに次ぐビット大手メーカーのANEXの、
ウイングスリムトーションビットを取り上げます。
ビットの比較方法はこちら
http://plaza.rakuten.co.jp/sytpapa/diary/200705280000/
ビットの軸の部分が三枚羽構造になっていて、衝撃吸収・芯ぶれ抑制効果があると
パッケージには記載されています。
ビットの刃先は、最近流行りのネジ頭が見やすいスリムタイプ。
(1)磁力のチェック。
新品時7g。 1週間使用後、3g。
新品時の磁力はかなり強めです。9gも何とか付きます。
しかし、使用後の磁力の落ちは大きいですね。
3gも刃先のくい込みで持っているような物で、少し揺らすと落ちてしまいます。
(2)コースレッドの締め込み。
コースレッドでの木材への締め付けは、中々良い感じです。
インパクトによる衝撃も程よく抑えられ、振れも少ないです。
また、刃先のネジ頭への食い付きがかなり良いです。
ネジを横にしても落ちません!
しかしスリムビットだからか、残念ながら締め付け中にドリルをしっかりと抑えていないと
ネジを舐めてしまう事があります。
(3)ステンレスタッピングビスの締め込み。
ステンレスタッピングビスには・・・正直、適していないように感じました。
締め付け中にカムアウトしやすいのか、もしくは刃先がスリムだからなのか、
ネジを頭を非常に舐めやすいです。
インパクトを片手で抑えて締め込むと、10回程連続締め付けでネジを損傷してしまいます。
両手で押さえても、20~25回程で損傷します。
左が新品、中が両手で25回締め付け、右が片手で10回連続で締めたネジ。
(4)鉄アングルへのドリルネジの締め付け。
ドリルネジの締め込みでは、可もなく不可もなくですかね。
衝撃は程よく抑えられてはいますが、穿孔時にやや振られるかなと言った感じです。
20回締め付けたネジ頭の損傷は少ない。ただ、前回のアルファビットに比べると、
十字の中芯部が少し減ってきています。
(5)ビット刃先の磨耗。
左が新品、右が1週間使用後のビット。
刃先が少し丸くなっていますが、それ程磨耗していません。
(6)総評。
余り特徴のないビット、と言うのが正直な感想です。
他のトーションビットのように、軸部が細くなっているのではなく、
3箇所をえぐったような形なので、落としたりぶつけたりした時の耐久性は高そうです。
しかし、カムアウトによるネジの損傷が多いのは閉口しました。
今週はステンビスを締める作業が多く、かなりのビスの頭を舐めてしまったので、
正直違うビットを使用したかったですね
自分のように、硬質の壁面へのネジ締めが多い作業には余り適していないようです。
コースレッドや、スリムビスなどでの木材へのネジ締めに合うビットだと思います。
決して悪いビットではないのですが、自分には・・・・・合わなかったです