ドライバービット比較(4) サンフラッグ テーパースリムトーションビ ット先端スリム段付タイプ
久々にドライバービットの比較です(^_^;)
今回は、ドライバー&ビットメーカーSUNFLAGのテーパースリムトーションビット段付タイプ
を取り上げます。
ビットの比較方法はこちら
http://plaza.rakuten.co.jp/sytpapa/diary/200705280000/
先端下の段付き部以降のテーバー形状によって、トーション効果を得て
衝撃を吸収すると謳っています。
また、刃先はスリムタイプです。
なお、このビットは両頭ビットではないので、割高感を感じます。
左の一般的な形状のビットに比べて、かなり刃先がスリムです。
(1)磁力のチェック。
新品時7g 使用後5g
磁力の強さは、新品時は強い方でしょう。
ただ、磁力の強さだけでネジを保持していると言うより、スリムビット特有の
ネジ頭に深くくい込む事により安定している感じがします。
(2)コースレッドの締め込み。
際立った特徴はないですが、衝撃も少なく安定した締め込みが出来ます。
コースレッドによる木材への締め込みには、使い易いです。
30回締めたビスの頭。
やや、内側が削れぎみですが、損傷は少ないです。
(3)ステンレスタッピングビスの締め込み。
こちらも、程よいトーション効果でまずまず、使い易いです。
右が25回締めたビス。削れもありますが上から締め付ける分には損傷も少ない。
しかし・・・・・
上記のビスを緩めた時・・・
少しでもラフに扱うと、あっという間にビスの内側を削ってしまいます。
(4)鉄アングルへのドリルネジの締め付け。
こちらも、ビスの着弾時の衝撃を良く吸収して、締め込み易いです。
ビスの損傷も少ないです。
(5)ビット刃先の磨耗。
左が新品、右が約1週間使用後。雨天でも使用したため錆が出ています。
かなりスリムなビットだからか、磨耗は激しいです。
また、少しでも磨耗すると、ネジへのくい付きが極端に悪くなります。
(6)総評。
今回のビットの評価について、少し戸惑っています
上記のテストでは、トーション効果の良さ意外はこれといった特徴もないですが、
これは駄目と言う欠点も少なく感じました。
しかし、現場で使用していた時の印象は、非常に悪かったのです・・・
自分の仕事のように、コンクリートの壁面などのサドル止めなどでは、
ネジの頭を舐めまくって、かなり使いづらいです。
( ノープラグビスとの相性は最悪です )
また、14.4Vのハイパワーインパクトでは、上記のテストのように
しっかりと押さえつけられる状況以外では、ネジを潰してしまいます。
原因は、特徴でもあるスリムすぎる刃先でしょう。
ネジに対してビットが垂直に入っている時は良いのですが、
少しでも斜めになったり、押さえる力が緩むと、ステンのテストのように
ネジの内側を削り取ってしまいます。
作業する足場が悪かったりで、体勢が悪いと非常に使いづらいです。
このビットは、あくまでもコースレッドやスレンダービスの使用で
木材の締め付けに使用すべきビットだと思います。
建具屋さんや、家具の組み立てなどには最適でしょう。
自分のような、設備関係の作業には残念ながら向かないですね。