ドライバービット比較(4) サンフラッグ テーパースリムトーションビ ット先端スリム段付タイプ

久々にドライバービットの比較です(^_^;)

今回は、ドライバー&ビットメーカーSUNFLAGテーパースリムトーションビット段付タイプ
を取り上げます。


ビットの比較方法はこちら
http://plaza.rakuten.co.jp/sytpapa/diary/200705280000/




IMG_6909.jpg IMG_7906.jpg


先端下の段付き部以降のテーバー形状によって、トーション効果を得て
衝撃を吸収すると謳っています。
また、刃先はスリムタイプです。

なお、このビットは両頭ビットではないので、割高感を感じます。




            IMG_7912.jpg

         左の一般的な形状のビットに比べて、かなり刃先がスリムです。




(1)磁力のチェック。


  IMG_7914.jpg   IMG_6904.jpg

         新品時7g                     使用後5g


磁力の強さは、新品時は強い方でしょう。
ただ、磁力の強さだけでネジを保持していると言うより、スリムビット特有の
ネジ頭に深くくい込む事により安定している感じがします。





(2)コースレッドの締め込み。


  IMG_7918.jpg

際立った特徴はないですが、衝撃も少なく安定した締め込みが出来ます。
コースレッドによる木材への締め込みには、使い易いです。



  IMG_7921.jpg  30回締めたビスの頭。


やや、内側が削れぎみですが、損傷は少ないです。






(3)ステンレスタッピングビスの締め込み。

  IMG_7923.jpg

こちらも、程よいトーション効果でまずまず、使い易いです。


        IMG_7924.jpg

右が25回締めたビス。削れもありますが上から締め付ける分には損傷も少ない。


しかし・・・・・

  
IMG_7926.jpg    上記のビスを緩めた時・・・

少しでもラフに扱うと、あっという間にビスの内側を削ってしまいます。






(4)鉄アングルへのドリルネジの締め付け。

  IMG_7927.jpg

こちらも、ビスの着弾時の衝撃を良く吸収して、締め込み易いです。



      IMG_7930.jpg

            ビスの損傷も少ないです。






(5)ビット刃先の磨耗。


         IMG_7909.jpg

    左が新品、右が約1週間使用後。雨天でも使用したため錆が出ています。


かなりスリムなビットだからか、磨耗は激しいです。
また、少しでも磨耗すると、ネジへのくい付きが極端に悪くなります。





(6)総評。

今回のビットの評価について、少し戸惑っています狼

上記のテストでは、トーション効果の良さ意外はこれといった特徴もないですが、
これは駄目と言う欠点も少なく感じました。
しかし、現場で使用していた時の印象は、非常に悪かったのです・・・

自分の仕事のように、コンクリートの壁面などのサドル止めなどでは、
ネジの頭を舐めまくって、かなり使いづらいです。
( ノープラグビスとの相性は最悪ですNG )

また、14.4Vのハイパワーインパクトでは、上記のテストのように
しっかりと押さえつけられる状況以外では、ネジを潰してしまいます。


原因は、特徴でもあるスリムすぎる刃先でしょう。
ネジに対してビットが垂直に入っている時は良いのですが、
少しでも斜めになったり、押さえる力が緩むと、ステンのテストのように
ネジの内側を削り取ってしまいます。
作業する足場が悪かったりで、体勢が悪いと非常に使いづらいです。

このビットは、あくまでもコースレッドやスレンダービスの使用で
木材の締め付けに使用すべきビットだと思います。
建具屋さんや、家具の組み立てなどには最適でしょう。

自分のような、設備関係の作業には残念ながら向かないですね。