チック症・・・その後

先日、3月の日記に書いた長男のチック症についての記事をご覧になった方から
コメントを書き込んで頂きました。
実は、3月の記事以降チックについては書いていないと言うか、あえて書かなかったのですが、
頂いた書き込みを見て悩んでいる方が沢山いると思い、チックについての
個人的な考えを書いてみようと思います。




長男のチックが酷かった3月は、妻も含め自分も凄く心配でまた動揺していました。
掛かり付けの小児科の先生、市の児童相談所、学校に出入りしている区の保健福祉センター、
精神科の先生、そしてクラスの担任及び4月に進級する新しい担任の先生・・・・・
など、沢山の所に相談に行きました。

そこで、言われた事のほとんどは 「 余り神経質にならないで、様子を見ましょう。 」
「 大きくなれば治まってきますよ。」と言う様なことです。



そして自分の母に自分の小さい頃の事を聞いてみたら、自分も弟も小学校低学年の頃
チックのような症状が酷く出た事があるそうです!( 覚えてませんね・・・)

自分と弟、そして長男は性格が良く似ていると言われます。
      ・・・・・神経質で意地っ張り・・・・・
細かい事を気にする癖に、他人には弱みを見せたくなくて嫌だと言えない。(損な性格^^;)

その為嫌な事も自身の中に抱え込み易く、子供の内は外に素直に出せない分が
チックの様な症状に出てしまうのだと思います。( デリケートなんです(^^♪ )





3月の頃の息子は、インフルエンザに掛かり自慢であった幼稚園から続いていた
無欠席が途切れた事のショックと、やっと馴れた1年生から2年生に進級する不安が
同時に来てしまい、バランスが崩れてチック症となって表れたのでしょう。

その後、進級した後もしばらくは症状の出かたは変わりながらもチックの症状は続いていました。
しかし、クラスにも馴れた7月には自然と症状も治まって来ましたね。



チックの症状が出るのは、子供が今まで感じた事の無い不安や心配事が芽えているからです。
症状を抑えるには、チックの動作その物を抑えるのではなくその不安を乗り越える事が出来れば
自ずと症状は治まって来るでしょう。
私達親は、その不安を子供の目の前から取り去るのではなくその子自身で乗り越えていけるかを
見守りサポート出来るが大事だと思います。

息子の場合は、症状が出ると抱き付いて来たりと、非常に甘えて来るようになります。
しかも甘える対象が妻にではなく、父親である自分に来ます。
その時は、なるべくその甘えを受け入れるようにしています。
普段3人兄弟の兄貴として下の2人より厳しくしている自分に甘える事で、
それが受け入れられると息子にとっては安心で落ち着くようです。

そして、症状が治まった息子は一回り成長したのを親が見ても感じます。

「チックの症状が出る = 子供が精神的に成長している時」 なのでしょう。



現在の息子は・・・・・実はまた、目をグルグル回したり、膝を頻繁に触るなどの
症状が出ています。 これは、引越しが決まり住みなれた部屋を離れる寂しさと、
準備でイライラしたり焦ったりしていた私達親を見ていて不安に感じているからのようです。

この記事を書いている今も、寂しいと言って自分の横で寝ています。
(下の2人兄弟が寝たのを見計らって、自分の所に来ます^^)
でも、今回の寂しさを乗り越えられれば、また強く、優しく成長すると感じています。






トゥレット症候群のように、普段の生活に支障が出るような事が無ければ余り不安がらないで
この子の個性であり成長している時なのだと思って、温かく見てあげましょう。
 
「チック=病気」ではないです。親子の繋がりの中で治まっていく症状だと思います。