不全、蛹落ちの原因

今日は朝一番でタラ♂の羽化不全を見てから、一日全くテンションが上がりませんでしたܤ

5頭もの♂が蛹化したのに全て駄目だったのは、それまで掛かった費用もさることながら、
虫とは言え、命をきちんと孵して上げられなかった事が残念でなりません。

クワカブ飼育をする資格がないのかな・・・・・とも、考えてしまいました




しかし落ち込んでばかりいても前に進まないので、今回の5頭の失敗の原因を考えてみました。


改めて5頭の内訳は・・・・・
頭目は、完品羽化したと思えたのですが、1ヶ月後に☆に。
2.3頭目は、羽化直前の蛹のまま突然☆に。
頭目は、お尻も潰れ、顎も上げられない激しい羽化不全・・・
頭目は、今朝羽化不全を確認。上翅が全く伸びず、かなり厳しい状態・・・


5頭全て、菌糸瓶の蛹室にキノコが生えてきたり、蛹室が崩れてたりで、
オアシスで作った人工蛹室に移していました。





まず、初めの1頭~3頭目までは、飼育温度の管理ミスが原因だと思います。
年末に、引っ越し&急な葬式が重なってしまい、虫の世話が出来ない時期が
ほぼ1ヶ月間続いてしまいいました。
その間、引っ越したばかりで温度管理がなされていない部屋に置かれてしまったので、
昼夜の寒暖の差が激しく、羽化したばかりの個体、及び羽化間時かの蛹には
負担が大きかったのだと思います。
また、引越し時の移動の振動も、堪えたのではないでしょうか。



そして不全になった2頭ですが、実は初めに羽化した1頭目とは、人工蛹室に使った
オアシスが違っていました。1頭目は、園芸店で購入したオアシス。
不全を起こした2頭が使っていたのは、百均で購入したオアシス。
百均の物は、園芸店で買ったものより、目が細かく柔らかので成形しやすいのですが
その分、蛹が動く度に掘れてしまうし、柔らか過ぎる為に羽化時に足掛かりが悪く
体を上手く回せなかったようです。
園芸店のオアシスは、掘り辛いですが、オアシス自体がしっかりしています。
やはり、安物は駄目ですね・・・・・

そして、自分のオアシスの成形にも問題があったのでしょう。
タラのような大型のクワガタを羽化させるのは初めてだったので、
傾斜を付けながら、大きめに掘ろうとした挙句に、深くなってしまいました。
もっとなだらかに、成形するべきでした。




今後の対策ですが、まずは飼育温度の管理方法をもう一度考える。
蛹落ちが起きてから、慌てて園芸用の簡易温室(ビニールカバーで覆う)を導入し
室温よりも5~8度以上高めの温度を保てるようになりましたが、
昼夜の寒暖の差が、まだまだ大きいのが現状です。
なるべく、一定の温度を保てる方法を考えなくてはなりません。
また、人工蛹室に移すと蛹が受ける温度変化が大きくなるようです。
今後、このまま種を増やしながら飼育を続けていくとなると、
飼育部屋のエアコン導入か(これは妻の了承が・・・)、冷やし虫家 などの導入も
検討しなければ、ならないでしょう。(予算があればですが・・・^^;)


それから、なるべくオアシスに移さない。
出来るだけ、菌糸やマットにクワカブ自身が作った蛹室で羽化させるようにする。
蛹室の位置が悪い時は、瓶を逆さにするか傾けるかで対処する。
もし、どうしても移す時は、市販の人工蛹室を使用するか、
オアシスの素材を吟味して使用する。


とりあえず、思いついたのはこの位ですが、今回のタラ達の失敗を無駄にしないように
今後の糧にしていかなければいけないですね。









これで現在のタラは・・・・・
羽化した♀2頭、♀の蛹1頭、
2度目の割り出しのニョロが2頭。
しかもそのニョロは、小さいので♀のような感じがする。
・・・・・・・♀ばかり・・・・・・・・ۤ


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今朝のタラですが、顎が斜めに上がってしまい、
上翅が全く開かないまま固まってしまいそうだったので、
固まる前に、オペではないですが、修繕を試みてみました。
この時期に、触るのは良く無いのは分かっていますが、このままでは☆になるのを
ただ待つようだったので、少しでも可能性があればと思って・・・・・

上翅は、慎重に伸ばしたのですが、全く面積が足りません。
一様、テープで止めてましたがお尻は隠れないですね。
また、顎も少し伸びるようにオアシスを成形し直してみました。

確立は低いでしょうが、この状態で固まって生き延びてくれれば、
餌を食べる事も出来るかなと、期待しています。

仮に生きられたとしても、ブリードには使えないでしょう。
でも、このタラが1日でも長く生きられるように努力してみます。