不備率

4月以降、親会社では施工品質向上の名目で完了した工事の社内での後検査を
非常に強化している。

そしてその結果を、毎月の定例会議で公表している。
各職人(協力企業)毎の不備の内容、そして4月からのトータルの不備率を
一覧にして配られる。

このやり方には賛否があるし、我々公表される立場の者にとっては、
決して気分の良いものではない。

しかし、この無機質な数字で表されている不備率の一覧を見ていると、
その職人の施工内容や作業への取り組み方などが、客観的に見て取れるのも事実である。


そして、不備率の高い者に共通しているのは、細かい文句が常に多く
不備の言い訳は、安い単価でそこまでやってられないと言う。(それも陰口で・・)
そう、全て誰かの責任に転化し、自己の仕事の反省がない。
だから、同じ不備を何度も繰り返し起こしているのである。





仕事中、たまに他の職人の施工した現場を見る事がある。
非常に綺麗な配管をしている現場も増えている反面、これはちょっと・・・と、
思う現場も多く見受けられる。
配管の垂直・水平が取れていない。 フレキ管の曲げ方が汚い。 管が汚れたまま・・・
など、少し気を使えば済む事が出来ていない。 いや、気にしていないのか。。。
当然、そのような現場に検査員が来れば、より厳しくチェックされるのは当然である。




今の時代、施工に対する要求が日々強まっている。
ハウスメーカーやゼネコンでも、多くの検査が増えている。
労働基準局の検査も、年々強化されているようだ。
それに、一般のお客様の目も、非常に厳しくなってきている。

確かに、昔に比べ仕事がやり難い環境が、我々職人を取り巻いている。
しかし、それに対して文句や愚痴ばかりを言っても何も解決しない。
この仕事を続けていく以上、その変化に己が対応していくしかないのである。
そう、その検査に耐えうる施工の質の向上に努める事が大事。

それに、良い質の仕事をしていないと、会社は意見に耳を傾けてはくれない。
ただ文句ばかりでは・・・・・・・・もう通用する時代ではない。
淘汰は既に始まっている。







不備率。  
嫌な数字。  
でも、それは職人の評価と姿。
それが、現実。








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