3時間だけでも

今日、妻の実家で。

庭で猫の鳴き声がするので行ってみると、庭に向かう通路に一匹の猫が倒れている。

息は荒く、見るからにもうダメそう・・・・・・・

水が飲めるかと近づけてみても、匂いは嗅ぐが飲むには至らない。

このまま置いておく訳にも行かず、家にあった段ボール箱に抱き上げて入れた。。。。。

一歳前後であろうか、この小さな衰弱した猫は、見ず知らずの人間に抱き上げられ、僅かに反抗しようと

首を持ち上げ威嚇を試みる。　　・・・まだ、生きている・・・

どうする？

このままにして、明日の月曜日に保健所に連絡するか。

でも、ダメかもしれないが、この子はまだ生きている。

病院に連れて行く？　でも助かったとしてその後の世話はどうする？

頭の中を葛藤が駆け巡る。

でも・・・・・妻と相談し近くの動物病院を探しはじめる。

日曜診療の病院が見つかり、なおかつ事情を汲み取ってくれた病院に、診てもらうことに。

病院に到着。

大きな声で鳴いた。

まだ、心臓は動いている。

しかし・・・・・・・・診察台の上で静かに旅立った。

獣医さんと、私達に看取られながら。

外傷のない、綺麗な猫。　ただ、病気だったのか何も食べて無さそうでお腹が空っぽだったようだ。

獣医さんと相談し、明日病院から焼き場～共同墓地に埋葬して頂けることになった。

最後に病院で体を拭いて綺麗に整えて貰い、きちんとした箱に納めて頂き最後のお別れをした。

僅か3時間前に出会ったばかりの野良猫。

でも、なんでこんなに悲しいのだろう。　まるで、飼っていた猫を亡くしたように。

隣に居る妻は、泣きじゃくりこの子を撫でている。

たった、3時間だけでも、この子はウチの猫だった。。。

このような外猫を見つけた場合、本当はどのように対処すれば良かったのか？

自然の成り行きだから、そのままにした方が良いのか。

それとも治療をして面倒を見る？　

答えはまだ、分からない。

ただ、今回は人間のエゴかもしれないが、どうしてもほって置くことができなかった。

帰宅して、我が家のコイツを抱きしめる。

ブログを更新している今、自分の膝の上でだらしなく寝ているウチの猫。

この子も、元々は捨て猫。

僅かでも助かる希望があれば・・・・・・

Ps.

今回突然連絡したにも関わらず、親身になって診て下さった動物病院の先生、スッタフの皆様に感謝します。